新聞連載「木の住まい塾」本当にいい家を造るために「百年住宅を!(すでに二百年住宅とも言われています)」という話が出ています。

しかし現実的には、木造住宅において 正しいメンテナンスなしで百年住宅というのは難しい話ではないでしょうか?。では木造住宅の木材をどのような状態で使うと良いのかというと、昔から「新月伐採した木材が良い」との言い伝えがあります。
月の動きと新月伐採

新月伐採とは秋から冬にかけて新月(右図)になる一週間の間に伐採することを言い、その伐採した木材を葉が付いたまま葉枯らしし、そのまま長い間保管して木材の中にある水分やデンブンなどを少なくしてから使用するものです。

自然乾燥することによって木の特っている良さを引き出し、色・艶(つや)・強度などが増し、燃えにくく、腐食に強く、また害虫にも強くなると『木とつきあう知恵』(エルヴィン・トーマ著)という本の中に書かれています。
県立韮山高校裏山にあった楠木。新月伐採された

当社には新月伐採された楠木(くすのき)があります(右写真)。この木は伊豆の国市の韮山城(静岡県立韮山高等学校裏山)の城壁にありましたが、古木のため台風などにより折れた技が近所の家に飛び危険ということで、残念ですが伐採することになりました。弊社に話をいただきましたので、今年(2008年)の新月(1月8日)に伐採させていただきました。樹齢は200年ぐらいではないかと思われます。ぜひ一度見に来て下さい。

楠木は建築材料としては玄関の地板や巾木などに、また楠木の特色である防虫効果や香りの良さから家具、特にタンスの材料に使われています。彫刻にも古くから使用され、有名なものでは奈良の法隆寺金堂に安置されている四天王像があります。(2008年)7月21日まで奈良の国立博物館で実物を見ることができます。詳しくは〈http://www.asahi.com/houryuji/〉(※ 「国宝 法隆寺金堂展」は現在終了しています)で確認してください。

本当に良いものとは、手間と時間がかかります。今日ではなかなか難しい気がします。